「遺言の必要性」
◎相続が「争族」とならないための遺言
「相続争い」「骨肉の争い」といった相続を題材にしたサスペンスドラマは流行りやすたりもなく昔からよくテレビで見ますが、これは決して架空のものではなく、日常頻繁に起こり得る問題です。また、茶の間でフィクションのドラマを見ている分には楽しめるのですが、実際自分の身に降りかかってくると、決して楽しんではいられません。
「うちには争うような財産はないから安心」「うちは昔から兄弟仲が良いから大丈夫」と言った話を、依頼人(相続とは関係ない事件の)からよく耳にするのですが、実際はそうもいきません。
相続人間には、第三者には知る由もない、長年の同居生活や親族関係の中におけるさまざまな感情の蓄積というものがあり、ちょっとしたきっかけ(相続の開始)で、それまで仲の良かった兄弟が一転して犬猿状態になったりすることが多いものです。
従い、特定の資産家やお金持ちの家でなくても、相続争いは起こりうるものです。・・・というよりは相続財産の額の問題ではないような気がします。
誰にでも必ず訪れる「相続」を”争族”としないためには、被相続人の意思を伝える「遺言」がとても重要なものとなります。 遺言をするには遺言書(遺言状)を作成しなければならず、遺言書(遺言状)には主に公正証書によるものと自筆証書によるものがあります。
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◎争いの回避のための遺言
相続を争族としないためには、被相続人の意思を明確にしておくことがとても大事です。
何故ならば、被相続人の意思を明確にしておくことより、相続人がその内容に少々不満であっても、故人からのメッセージであるということで、「親父の意向だから まぁしょうがないか・・」というように、納得すること(あきらめること)が考えられるからです。
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◎残された家族への思いやりとしての遺言
遺言書は、遺言者の意思を、遺言者の死後においても明確に伝えることができます。
相続開始後、家族間の無用な紛争を未然に防止しておくことも、残された家族に対する思いやりではないでしょうか?
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